【シャドバビヨンド】シャドウバースワールズビヨンドのゲーム性と環境理解【伝説の幕開け】

コラムメタレポート第一弾カードパック「伝説の幕開け」

シャドウバースワールズビヨンドのゲーム性と環境理解

シャドウバースワールズビヨンドの現在の環境においては、ゲームの進行に応じて求められるプレイの質が大きく変化していきます。序盤・中盤・終盤のそれぞれにおいて、意識すべきポイントや対策が明確に存在しており、これらを正しく理解しておくことが勝率に直結します。


序盤 ― アグロの勢いを捌けるか

環境には、序盤にフォロワーを横展開して一気にライフを詰めてくるアグロミッドレンジタイプのデッキが数多く存在します。代表的なのは以下のようなデッキです:

こうしたデッキに勝つには、まず序盤の横並びを的確に処理できるカードを持っていることが前提となります。アグロが得意なデッキであれば同系対面で押し切ることも可能ですが、そうでない場合はこの「持ち物検査」を突破できる構成かどうかが鍵になります。

また、アグロデッキを捌ける構築であっても、これらの対面にはある程度リソースを割く必要があります。環境の中で最初に通るこのフェーズを軽視することはできません。


中盤 ― 進化権の主導権争い

中盤は、お互いの進化権をどう使わせるかが焦点となるフェーズです。特に、強力な進化効果を持つカードが多いため、相手に「進化を使わせる状況を押し付ける」ことが非常に重要です。

わかりやすい例としてはネメシス。返しにくい盤面を作ることで、相手に【シルヴィア】へ超進化を切らせることができれば、その後の【オーキス】に使われるはずだった超進化が消え、ゲームを大きく優位に運ぶことができます。

また、**ミッドレンジロイヤルの【スタチウム】**は、進化時に非常に強力な盤面を形成できるカードであり、これを返すためにこちらも進化権を切らざるを得ないケースが多くあります。

同様に、**スペルウィッチの【デストロイヤー】+【アングレア】**による盤面も、返すには進化を使わざるを得ないほど強力です。

ただし、こうしたスタチウム進化やデストロイヤー+アングレアによってそのまま勝利するゲームは、環境初期と比べて徐々に減ってきている印象です。
それは、プレイヤーの環境理解が進み、除去カードがより多く採用され、これらの盤面への対処が一般化してきたためです。

では、それらのカードが不要になったのかというと、決してそうではありません。重要なのは、進化権を相手に使わせる圧力をかけられるかどうかです。
返さなければいけない強力な盤面を押し付けることで、相手の貴重な進化権を早い段階で消費させることができれば、終盤のフィニッシャーや守護への進化対応を間に合わせないといった展開に持ち込むことが可能になります。

このフェーズでは、どの進化を相手に使わせるか/自分は温存できるかという視点が非常に重要であり、終盤の打点管理や守護の配置にもつながっていきます。


終盤 ― OTKの脅威とその対策

現環境で明確なOTK(ワンターンキル)手段を持っているのは、以下の2つのデッキです:

これら以外のデッキも大きなダメージを出せる可能性はありますが、ある程度ライフを守っていれば即死級のダメージには繋がりにくいのが現実です。たとえば:

  • アルベール(超進化込み最大12点)
  • プロシードハート+オーキス(超進化込みで最大8〜11点)

このような火力に対しては、しっかりとライフ管理をしておけば即座に負けることはありません。

特に対エルフにおいては、【リノセウス】コンボが致命打になりますが、エルフ側は必殺を持たないため、オーラ付きの守護フォロワーが強力な防御手段になります。現在の環境でその条件を満たすのは【イクシードアーティファクトΩ】や【エンハンスクオン】などが該当します。

また、ウィッチに対しては【オーバーディメンション】を中盤で使わせておけば、10ターン目のOTKに必要な打点が不足し、即死を避けやすくなります。中盤での回復目的での使用を誘導する動きも有効です。


まとめ

シャドウバースワールズビヨンドは、「持ち物検査の序盤」「進化権を巡る中盤」「即死を回避する終盤」という3つのフェーズが明確に分かれており、各フェーズで最適な判断が求められます。特に終盤はOTKに注意が必要ですが、それ以前のフェーズでの布石によって被害を大きく減らすことが可能です。

各デッキが持つ特性やタイミングごとの強みを把握し、常に数ターン先を見据えたプレイができるかどうかが、プレイヤーの差となって表れます。

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